山田町海外研修派遣事業
町長あいさつ(団長報告)

はじめに
平成15年度以来の派遣となった今回の「山田町海外研修派遣団」の団長として、何よりも団員一人の事故もなく体調を損ねることもなく無事元気で帰町できたことを心からうれしく思います。
団員募集にあたっては、当初、定員を満たすのか不安もありましたが、結果的に20代から60代まですべての年代層を網羅し、地域的にもバランスの取れた 12名が揃ったことで、チームワークの良いすぱらしい団が構成されました。旅の途中も笑い声が絶えず、成田のホテルで食事中には「もう少し静かに」と注意されるほどでした。
オランダの印象
私にとってのオランダ訪問は、副団長として参加した平成10年度海外研修派遣団以来8年ぶりでありましたが、オランダの変わらざるもの、変わりつつあるもの、それぞれを見ることができました。変わらざるものとは、古くからの町のたたずまいを大切にし質素な生活の中にも豊かな精神性を追求しようとするような国民性。変わりつつあるものは、今や世界の商都として発展し続けているようにみえるアムステルダムなどの開発の様子。
スキポール空港からアムステルダム近郊にいたる沿道には、日本を含む世界的な企業の建物や広告が目立ちました。
訪問の目的
私の今回の訪問の目的は、2000年5月に友好関係を締結調印したザイスト市のブックホーベン市長が退任し、新たにクース・ヤンセン市長が就任したことから新市長に対してこれまでの当町訪問団に対するご支援に感謝するとともに、今後も同様のご協力をお願いするためのものでした。表敬訪問は予定通りの日程で、訪問団の紹介やザイスト市の概要説明などの交流があり終了しましたが、その後予定されていた市長、副市長などとの夕食会が急遽キャンセルされるハプニングがありました。理由は、重要案件が発生して臨時の市議会が召集されたとのことで、夕食会には、市側からは国際交流担当のみの出席となりました,議会が夜開催されるので日程調整ができなかったことによるものだと思いますが、新市長とゆっくり交流する機会がなかったことは残念でした。
しかし、そのことを補って余りある位のステースマ氏を代表とするホフライスの皆さんとの交流は充実したものでした。改めて今までの交流の積み重ねが大きな財産となり確実に育っていることを実感したことは、今回の訪問の目的を達成させることにもなりました。
団員の皆さん、大変ごくろうさまでした。
団員報告

オランダの広大な草原に圧倒されました。バスの中から見ただけですが、行けども行けども緑の草、向う側に吸い込まれていくようです。その中に牛、馬、羊がのんびりと草を食べている様子、心が洗われるような気がします。オランダは山がないとは聞いていましたが、こんなにも広々としているとは、水平線を眺めているようです。その草原を囲むように小川が流れています。今にも牛か馬が小川を飛びこえて道に出てきそうな近さです。なんと雄大な景色でしょう。山田では見られない風景に出合いました。そして、所々に風車が回っています。
オランダでは風車が名物ですが風景のひとつとしてあるものと思っていましたが、オランダでは風車がなくてはならないという事、初めて知りました。国土の4分の1が海面下にあるオランダではこれがなければ町が水没してしまうとの事、川の水があぶれださないよ引こ調節するために風車を回している。それも川の水の様子を見ながら手動で稼動させているとの話でした。私は自然に回っていると思っていました。
見学の中に風車が多くある。キンデルダイクヘ、そこでは風車に住みながら仕事をしているとのことでした。19基ある内、7基ほどが回っていました。その日の水、風の様子をみながら順次に回す、また、帆をかけたり、はずしたり、半分にしたりと水があぶれださないように干拓他の排水や農地に水を入れて作物の育成をうながす仕事、仕組みがわかって本当に大変な仕事だとわかりました。機械化が進んで、風や手動で稼動しているのは少なくなり、多くは観光用になっているようです。自然を巧みに利用して、効率よく動かす、風車の中を見学したかったのですが、かなわず残念でした。風車守になるには風車の仕組みを勉強して、弟子入りして試験に合格してはじめて風車守になれるとの事、住んで仕事をしたいからといって簡単になれるものではない大変な仕事なんですね。来てみなければわからない事が沢山あり、見て、聞いてはじめて風車の仕組みが複雑にからみあって稼動している様子感動しました。帰ってきてからキンデルダイクがテレビで放映され、それを見ていたらまたまた感動しました。木靴をはいて風車を回していました。
今回の旅では沢山の良い見学や体験が出来ました。リサイクルや環境について学んでみたいと考えていました。町の中にゴミの分別の箱が所々においてあり、リサイクルも十分にされて、環境にも配慮されており、街並はすっきりとしていました。建物も色づかいや高さが調節されていましたが、土地が低くなり建物が傾いていたのが気になりました。びっくりしたのは川に住んでいる人がいた事です。古い船や板をうかべ家を建てていたのです。居住権を買い川で住む、庭を作り土の上に住んでいると同じです。水が入らないのかなと心配になりました。日本では考えられない事です。高齢者生活センターを見学した時もびっくりです。明るく、広々とした施設、快適そのもの、家の中をみせてもらいましたが、うらやましいほどの間取りでした。ボランティアしてても楽しい事でしょう。
部屋番号が奇数、偶数に別れていた。郵便などの番号間違いがないようにするためなそうです。街中もそうなっていました。
自然環境センター見学の時には子供達に本当に自然を体感させている事がよくわかりました。玄関に子供達の勉強のためにと鳥の剥製がおいてありました。鳥の名前も覚えるし、生態もわかるしよい教材だと思いました。素晴らしい環境の中でまた教材で勉強できる事はうらやましいです。
オランダは沢山の自然があり、まっすぐな白道が続き、道の両側の街路樹が紅葉してとてもきれいでした。研修のもうひとつの目的はホームステイでした。不安でいっぱいでしたが、ホストファミリーのご夫婦は優しく迎えてくれました。英語もオランダ語もわからないのにホームステイするのは無謀なことだとは思いながら好奇心もあって参加しましたが、相手側にとっては大変だったでしょうね。でもなんとなく話は伝わっていき、笑うこともできるようになりました。ここで日本との違いを実感しました。日本ではお客があるとご馳走してもてなしますが、オランダではいつもの夕食の感じでした。室内も照明はキャンドルと電灯一つだけの明るさ、私にとっては暗さになれるのに大変でしたが、彼らはその中で新聞読んだり、テレビを見ているのですからおどろきでした。ゴミも出さないように工夫しているし、素晴らしいエコ生活をしているのには感心しました。でも食事は日本が一番だと痛感しました。その中でご夫婦は私をもてなしてくれました。お手伝いするつもりがそれもできずに二日間がすぎ別れの時、別れがつらくなり涙がでて、淋しくなりました。大変だったけれど本当に良い体験をしました。人と人とのつながりは人種、言葉が違っても優しさと思いやりがあれば仲良くやっていけるものと感じました。今回の旅で得たことのひとつです。
活動記録写真
約13時間の飛行の後、スキポール空港に到着。出迎えに来てくれた財団法人ホフライスのアンナさんヒールスさんと。
ザイスト市役所表敬訪問
団長の沼崎町長とクール・ヤンセン市長はこの日、初顔合わせとなりました。
議場にて。皆さんちょっと緊張のおももち。
財団法人ホフライスの役員の皆さんも同席してくださいました。
ザイスト市主催の夕食会
自然環境コミュニケーションセンター(NMC)にて。環境教育について研修中。

BINNENHOF 高齢者支援センター Hebronにて研修中。
通所サービスを見学している様子。
交歓交流会にて

最後にフォストファミリーと皆で撮った記念写真。さまざまな貴重な体験と思い出いっぱいありがとう。

関係者一覧表
| ザイスト市 | |
|---|---|
| 職 名 | 氏 名 |
| 市長 mayor | クース ヤンセン Koos Janssen |
| 国際交流担当者 | ロナルド ファン フェーメレン Ronald van Gemeren |
| 高齢者福祉担当者 | マリーケ ファン フェーメレン Marieke van Gemeren |
| 財団法人ホフライス | |
| 職 名 | 氏 名 |
| 会長 President | フレッド スティンスマ Fred Steensma |
| 秘書 Scretary | コニーヨングブッルドゥ Conny Jongbloed |
| 理事 Director | ライニール ヘールス Reinier Geers |
| 理事 Director | アンネ スティンブリンク Anne Steenbrink |
| 理事 Director | 門河みつ Mitsu Kadokawa |
| ホストファミリー | |
| 滞在者 | ホストファミリー名 |
| 山本 敬久 山本 友里恵 | アンナ/ハロルド デ ワイン Anna/Harold de Wijn |
| 昆 富子 | ハンス/ドロテー ペーテルス Hans/Drothe Peeters |
| 小林 香菜子 | リーキ ヴェルノーイ/クリス バース Rieky Vernooij/Chris Baas |
| 細谷 弘子 | ライニール/リッディ ヘールス Reinier/Lidy Geers |
| 佐藤 比呂美 | カルラ/ニールス ヴァン ローベレン Carla/Niels van Looveren |
| 佐々木 睦美 | ヘンク/へニーヴィッサー Henk/Henny Visser |
| 芳賀 愛子 | ウィッリ/ルーリ エンズィン Willy/Roelie Enzing |
| 佐々木 慶一郎 | アンネ/ヘーラルト スティンブリンク Anne/Gerard Steenbrink |
| 通訳・ガイド | |
| 職 名 | 氏 名 |
| 通訳・ガイド | 山口 千真 Chima de Boer-Yamaguchi |
資料提供: 山田町教育委員会



